涸沼

水鳥と猛禽類が豊かなラムサール条約登録湿地

所在地 茨城町・鉾田市・大洗町

涸沼は、周囲23.9km、面積9.35㎢に及ぶ関東唯一の汽水湖で、2015年5月に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地と認められ、県単独では初めてラムサール条約に登録されました。

海水と淡水が混じり合う涸沼には、鳥たちの餌となる豊富な魚類やヤマトシジミなどが生息し、冬になると魚食性の猛禽類や貝類を好むスズガモなどの潜水ガモ、カイツブリ類の群れで湖面はにぎわいます。

一方、周囲の水田は、春と秋にシギ・チドリの渡りの貴重な中継地となり、冬には小鳥の群れとそれを狙う猛禽類が集まります。

また、葦原は春から夏にかけて夏鳥の営巣地となり、秋から冬にかけてはツバメや小鳥、猛禽類の塒(ねぐら)となって、涸沼の豊かな生態系を支えています。

日本野鳥の会茨城県では、偶数月第三土曜日に「ラムサール条約湿地 涸沼探鳥会」を開催しています。

日本野鳥の会90周年記念事業の「未来に残したい探鳥地」として、当会は茨城県から「涸沼」を紹介しました。

更新日:2024/11/30

観察適期

観察適期を色分けで表示しています。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

観察適期

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アクセス・マップ

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アクセス

【自家用車】
高速道路 北関東道「茨城東」ICまたは「水戸南」ICが便利です。

【電車】
鹿島臨海鉄道「涸沼駅」から「涸沼水鳥・湿地センター(観察棟)」まで徒歩で10分です。

観察できる野鳥

水辺の小鳥

カモメ類

シギ・チドリ類

ワシ・タカ類

淡水カモ類

ウミガモ類

<冬> オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、キンクロハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、タゲリ、ユリカモメ、ミサゴ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ハイタカ、ノスリ、コチョウゲンボウ、ハヤブサ、タヒバリ、カワラヒワ、ベニマシコ、オオジュリン

<春> ムナグロ、チュウシャクシギ、コチドリ、サシバ、オオセッカ

<夏> ヨシゴイ、ゴイサギ、アマサギ、チュウサギ、ヒクイナ、ホトトギス、ホオアカ、ツバメ、コシアカツバメ

<秋> シマアジ、アリスイ、ノビタキ等、渡りの鳥との出会いが期待できます

探鳥コース

凡例: …赤丸の施設には駐車場とトイレがあります

*地理院タイルをもとに日本野鳥の会茨城県 加工・作成
 

探鳥会の集合場所の詳細マップ

2月・4月・6月・8月・10月・12月の第三土曜日に開催する「ラムサール条約湿地 涸沼探鳥会」の集合場所は以下の地図でご確認ください。
鉾田市と茨城町の2箇所に建設された「涸沼水鳥・湿地センター」は個人の探鳥の拠点としてもおすすめです。

■鉾田市 涸沼水鳥・湿地センター(観察棟) 駐車場(8:30〜17:00)

■茨城町 涸沼水鳥・湿地センター(展示施設) 駐車場 (9:00~16:30) / 涸沼自然公園 駐車場 (9:00~17:00)

■大洗町 県道106号線の涸沼川に掛る大貫橋右岸(大洗側)
※集合場所および観察場所にトイレはありません。

注意事項

スニーカー

長靴

トイレあり

駐車場あり

案内所あり

食事処あり

広大なフィールドのため、ポイントを廻るには自家用車がおすすめです。水田で観察する時は、農作業を邪魔しないように注意しましょう。

施設や探鳥地の写真

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鉾田市 涸沼水鳥・湿地センター(観察棟) 外観

2024/11/9 より開所された2つの涸沼水鳥・湿地センター(環境省)のうちの鉾田市の観察棟。

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鉾田市 涸沼水鳥・湿地センター(観察棟) 2F

2Fには室内からスズガモなどを観察するための10台ほどのスコープが並んでおり、ラムサール条約や野鳥に関するパネルが展示されています。3Fの屋上からは涸沼を一望できます。

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茨城町 涸沼水鳥・湿地センター(展示施設) 外観

2024/11/9 より開所された2つの涸沼水鳥・湿地センター(環境省)のうちの茨城町の展示施設。

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茨城町 涸沼水鳥・湿地センター(展示施設)

涸沼の汽水湖ならではの動植物に関する展示が並び、シジミ漁などの漁業文化を学ぶことができます。

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大洗町 砂並草原(すなみそうげん)

涸沼に残された貴重なヨシ原で、ツバメやチュウヒのねぐらになっています。

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